最近はあまり見かけないが、電信柱や街角の塀に「車でお金貸します」。
お世話になったことは無いのだが、ギヤンブルに浪費するんであれ、本当に生活に困窮してであれ、街のいたるところで目にしたということは、すぐにお金が必要な場合には有効な金融システムとして利用されていたのだろう。
でもなんとなく、高利でアングラ的な雰囲気を醸しだす「車でお金を」。
「仕事の車をなんてことを!」落語のようにギャンブル好きの亭主を怒鳴る女房の顔が浮かぶ。
今回はギャンブルに凝った夫婦の自転車操業人生を描いてみました。
質草出すのは 諦めましょうね
さらりと全て 泣いて流して
心配しないで 貧乏なのは
子供の頃から 慣れているのよ
それでもたまに 入用になったら
車でお金を借りましょうね 借りましょうね
金持ちなんて 諦めましょうね
こうなったのも ギャンブルのせい
あなたと私は 似た者同士
借金ばかりが 目立つ二人よ
それでも今日も 足りなくなったら
車でお金を借りましょうね 借りましょうね
どうにかなるでしょ ここの国は
どこかで二人は 生きていけるよ
それでもまたも 足りなくなったら
車でお金を借りましょうね 借りましょうね
北海道男(きたみ みちお)作