コツコツと積み上げた社会的地位が、他人に奪われる。企業、芸能界、等々、世のどの世界にもある悲惨な物語。奪われた者の悔しさをクラブのママに例えてみました。
私ママよね 大ママさんよね
年寄りだなんだかんだ言われても
お金一筋 命をかけて
耐えてきたのよ今日まで
飽きられちゃって 次から次と 男が逃げるたびに
私は覚悟するわ 明日は暗いのね
私ママよね 大ママさんよね
大切な大切な看板を
悪い女と知っていながら
あげてしまったあの娘に
空き巣にやられ 何一つなく 物を盗られたように
私も落ちてゆくわ 何もないママに
私ママよね 大ママさんよね
諦めが諦めが悪いのね
一度無くした お店は二度と
戻らないのよ元には
忘れられちゃって 冷たくされて とても腹立つけれど
私は我慢するわ 一人泣きながら
北海道男(きたみみちお)作